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  高額納税者番付に思う
 (通算第5号/2005-05-21)

  平成16年分の所得税納税額1,000万円超のいわゆる高額納税者が今月16日、全国524ヶ所の税務
 署で公示された。

  公示対象者が75,640人で前年を1,681人上回り、さらに10億円以上の超高額納税者が前年の2人か
 ら6人に増えたことから、景気回復の兆しが鮮明になってきたとの新聞報道がなされていたが(5/16朝
 日(夕刊))、果たしてそのように断定的に表現して良いのかどうか疑問であった。「土地長者」が過去最
 少を更新し、「M&A長者」が増加したことは時代の変化であろうが、全国1位が投資顧問会社の運用
 部長で給与所得者との現実には何か割り切れないものを感じた。
 
  そんな気持ちで新聞を見ていたら、今日の朝刊で経済アナリストの森永卓郎氏が「『錬金術士』に有
 利な税制」との一文を寄せており興味を惹いた。氏は1960年分の番付1位のブリヂストン社長と2位の
 松下電器会長を例に挙げ、それこそ真っ当な社会だとして、現行税制が「錬金術士」だけが栄える社会
 を助長していると批判していた。理論的な裏付けは格別として同感であった。
 
  駄目押しになるが、政府税制調査会の基礎問題小委員会は、高額納税者の氏名や住所を公表する
 所得税の公示制度を廃止・縮小する方向で一致したらしいが、その理由が「個人情報保護」にあると聞
 いて、これまた森永氏ではないが「なにをかいわんや」と言う感想をもった。額に汗して勤労し、広く社会
 に貢献した挙句の長者こそ真の長者だとの思いを禁じ得ない。
                                         
  
  新学期始まる!  (通算第4号/2005-04-25)

  平成17年度がスタートした。私は大学の非常勤講師をしていることもあり、4月は師走とはまた違った
 意味で身辺が慌ただしくなる月である。

  忙しい時には用事が重なるもので、特にこの4月は、父の入院&手術、姉妹都市ベルリンからの市民
 親善訪問団の来日、業界役員選挙への立候補、主宰団体の勉強会の実施、地元自治会の総会、業界
 研修会での講演等々が、本業および大学出講以外に加わってバタバタしたのだった。

  しかし有り難いことに、蒔いた種が芽を吹き綺麗な花を咲かせるように、所用の顛末は全てが上々で
 あった。父の術後は予定通りの回復、訪問団は満足して帰国、役員選挙は無投票で当選、昨年揉めた
 自治会総会も無事に終結、研修会も好評裡(自己満足?!)に終了、って具合に・・・。

  「少年老い易く学なり難し」の漢語が身に滲みるが、何にでも前向きに取り組めるように、ノウハウの蓄
 積と肉体的健康と精神的包容力を兼ね備えたいものである。
                                                     
  
 「危ない社長」の条件とは?! (通算第3号/2005-03-04)

   先日、大学の同窓でN都銀行S支店長をしている友人のM君が、当方から関与先の皆さんに送付し
 ている月刊「事務所ニュース」の特集『金融機関・融資担当者の見る危ない社長』を読んで感想を返し
 てくれた。彼曰く「あの内容まったくその通りで大変参考になります。特に中小企業の場合、社長の能
 力・人格・資質が会社の命運を分けるからね。」 

 ・・・と言う訳で、今回はその内容を簡単に振り返ってみたいと思います。
 
 1  固定観念の強い社長・・・過去の成功にしがみつき凝り固まった社長。そんなに極端ではなくても
  私たちが提案したことに、無反応だったり、批判ばかりされる社長さんって案外おられます。くれぐれ
  も頭脳は柔軟に!
 2  肩書きの好きな社長・・・▽△クラブ理事、○○連合会専務理事、□□協議会監事など、本業と
  関係ありそうでなさそうな肩書きがびっしり並んでるっていう感じでしょうか。
 3  ジェントルマンな社長・・・創業者の苦労に反比例するみたいで、二代目・三代目に多く見られる
  ようです。中小企業では映画のヒロインみたいに恰好良くばかりでは行けません。
 4  一か八かの勝負をする社長・・・現状を一気に打開するにはこれしかないと思い込み、冷静な判
  断やバランス感覚に欠けるタイプです。
 5  質問をハグラカス社長・・・変にテンションが高かったり、慇懃無礼だったりで、本業以外の社会情
  勢や世間話ばかりに会話が終始するタイプです。
 
   以上ですが、「私には一つも見当たらんゾッ!」と笑った方は特にご注意下さいね。かく言う私も日々
 精進したいと思っています。 
                                                                         
  
 商法が大きくリニューアル!! (通算第2号/2005-02-03)

  平成16年12月9日の朝刊1面でも報道されていたのでご存知の方も多いと思いますが、商法が105
 年ぶりにリニューアルします。その改正(要綱)案が今月上旬にも法制審議会総会で承認、さらに法務大
 臣に答申された後、閣議決定を経て今通常国会に「会社法案」として上程・成立の予定で、最終的には
 来年(H18)4月から施行されることになっています。

   先ほど105年ぶりのリニューアルと書きましたが、われわれ商法に親しんできた者にはカルチャーショ
 ックと言えるくらい大きく生まれ変わります。まず、形式的には「商法第2編」と「有限会社法」と「商法特例
 法」が統合されて一本の法律『会社法』になり、同時に従来のカタカナ文語体からひらかな口語体になり、
 条文の枝番も整理される予定です。
  また実質的には、@有限会社を廃止して新「株式会社」へ統合、A会社機関の柔軟化(定款自治の拡
 大)、B会計参与制度の導入、C従来の規制の緩和が挙げられます。
     詳細参照・・・ http://www.zeiken.co.jp/wtax/tax20041220_03.htm
 
  今まで中小会社にとって商法違反は「赤信号みんなで渡ればこわくない」との一面もありましたが、今後
 はコンプライアンス(遵法精神)が求められることが予想され、私たちもある意味緊張しています。皆さんも
 是非この機会に「会社法」の動向に関心をもっていただけたらと思います。
                                                    
  
 創刊のご挨拶 (創刊第1号/2005-01-01)
 
  謹賀新年!お元気で新年をお迎えのこと、お慶び申し上げます。
   さて、マンネリの排除と業務内容の見直しを兼ねて事務所のオフィシャルホームページを立ち上げて
  かれこれ1年近くになりました。プロに依頼せず所内で検討を加え訂正に訂正を重ねた結果、比較的す
  っきり仕上がったと自負しています。
   しかし、昔から「仏作って魂入れず」という諺があるように、これからは中身をしっかりと充填していき
  たいと思っています。先ずは、その手始めとして月1回程度のペースでホーリーこと私、堀 裕彦が社
  会経済全般から関心のあるテーマで記事を掲載してまいります。少しでも人となりを理解していただけ
  たら幸いです。 
   
 このコーナーでは、トップページで書き記した内容を順次保存して参ります。
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  新「会社法」成立その後
−プライベート編−  (通算第6号/2005-08-21)

   このコーナーの第2号でも会社法改正の予定を紹介したが、その後6月29日に国会で成立し7月
  26日に公布の運びとなった。施行は来年5月頃の予定!

   さて、個人的な話題になるが、会社法成立の時期と前後して近畿税理士会の理事に推挙された。
  理事に就任すると、どの委員会に所属するかが問われるが、私は全く迷うことなく「会社法制対策特
  別委員会」を希望した。同委員会の使命の第一は、近畿税理士会の会員各位に「会計参与制度」や
  「中小企業会計指針」の理解と定着を図ることである。必ずしも時間的にも能力的にも余裕をもって臨
  むわけではないが、新会社法への対応を通じて業務改善の糸口になればと思ってのこと。

   後日、副委員長就任の打診があり、「税理士の税理士による税理士のための観点から新会社法を
  啓蒙すること」の重要性を強く感じて二つ返事で引き受けた。副委員長としての職務の一つは、エリア
  内の各支部、各団体から研修会の要望があれば出講することである。

   それでは、税理士にとっての実務に直結する最大公約数的な論点を整理することから始めるとする
  か・・・。

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