消費税増税法案と来年度予算の動向について (通算第82号/2012-04-01)
- 今年も税理士業務の前半のヤマ場である「所得税の確定申告業務」を無事期限内に終えることが出来たことに感謝の思いで一杯です。以前は、プロなんだし頑張ったんだから当たり前・・・ と言う気持ちが強かったのですが、最近は自分自身は元より家族も含めてみんな元気で仕事に臨めたからこそ・・・と思うようになりました。
- さて、東日本大震災直後からスタートした平成23年度も、消費税増税に関する閣議決定(3/30)と共にエンディングを迎えました。しかし、この消費税増税案については野党はもちろん与党民主党内でも賛否が対立したため、平成24年度予算案が年度内に成立せず、10年ぶりの暫定予算でスタートすることになりました。
- まず、消費税増税法案とは、消費税率を2014年4月に8%、2015年10月に10%と、2段階で引き上げる内容ですが、内閣提出法案として3月30日に閣議で決定しました。今国会の会期末である6月21日を目途に衆議院での可決を予定しているようです。
- 他方、平成24年度予算案については3月8日に衆院で可決しており、憲法の規定で4月6日に自然成立しますが、与野党は前日の5日に採決で合意し、同日中に成立する見通しだと言われています。暫定予算は平成24年度予算案が成立した時点で一般会計予算に吸収されることになります。
- このように、3月30日は消費税増税法案の閣議決定と平成24年度暫定予算の参議院本会議での採決と、かなり慌ただしい一日だったようです。当分、消費税増税案を巡る国会での論議に注目しなければなりませんね!
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